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ReadYourLab に DICOM ファイルをアップロードする方法

DICOM(.dcm)ファイルを含む CT・MRI フォルダを AI 解析用にアップロードするための総合ガイドです。

より良い結果のためのポイント

  • フォルダ全体をアップロード: 個別の .dcm ファイルではなく、フォルダごと選択してください。3D解析には全スライスが必要です。
  • ZIP は先に展開: ZIP で受け取った場合は、アップロード前にフォルダへ展開してください。
  • フォルダ構成はそのまま: ファイル名変更や再配置は避けてください。元の構成の方がシリーズ整理に役立ちます。
  • シリーズごとに解析: 造影前後など複数シリーズがある場合は、シリーズごとに解析するとより適切です。
  • ファイル数を確認: 通常のCTでは 10〜500 個程度の .dcm ファイルがあります。数が少なすぎる場合はデータ不足の可能性があります。

手順: DICOMフォルダをアップロードする

1. DICOMファイルを準備する

DICOMファイルは、CD、DVD、USB メモリ、またはダウンロード用フォルダとして提供されることが一般的です。通常は .dcm 拡張子のファイルが複数入ったフォルダになっています。

重要: ZIP 形式の場合は、アップロード前に必ず展開してください。

2. DICOMアップローダーを開く

  1. readyourlab.com にアクセスします
  2. 「Understand Your CT or MRI Scan」 または 「Analyze My Scan」 をクリックします
  3. フォルダアップロードボタンのある DICOM ビューア画面が表示されます

3. DICOMフォルダを選択する

「Open CT or MR scan folder」 ボタンをクリックしてください。

  • .dcm ファイルをすべて含むフォルダ全体を選択します
  • フォルダ内に DICOMDIR ファイル が含まれていることがあります。これは画像データ整理に役立つ索引ファイルです
  • ブラウザがフォルダへのアクセス許可を求める場合があります。すべての DICOM ファイルを読むために必要な通常の動作です

補足: 見え方は端末によって多少異なります。Mac + Safari、Windows + Chrome、iOS、Android では概ね問題なく動作します。うまくいかない場合は お問い合わせ ください。

4. シリーズを選んで解析する

アップロード後、画像データは次の単位で整理されます。

  • Patient - 患者情報
  • Study - 検査セッション(例: 「CT Chest 2026-01-15」)
  • Series - 1つの検査内の画像シーケンス

紫色のシリーズカード をクリックして画像を確認し、「Analyze this Series with AI」 を押すと AI 放射線レポートを取得できます。

5. 追加質問をする

AI が生成した放射線レポートを受け取った後は、追加質問をして結果への理解を深めることができます。放射線レポートには専門用語が多く、わかりにくいことがあります。

AI は画像の文脈を保持しているため、次のような質問ができます。

  • 医療用語の確認 - 「すりガラス影とは何ですか?」「結節を簡単に説明できますか?」
  • 所見の意味を理解する - 「この所見は心配すべきですか?」「健康にとって何を意味しますか?」
  • 背景を深く知る - 「この所見はどのくらい一般的ですか?」「考えられる原因は何ですか?」
  • 次の行動を整理する - 「医師に何を相談すべきですか?」「追加の画像検査は必要ですか?」
  • 経時比較を行う - 「前回の画像と比べてどう変わりましたか?」(複数回分をアップロードした場合)

大切な理由: 放射線レポートは難しい表現が多く、内容をそのまま理解するのは容易ではありません。追加質問によって所見の全体像がつかみやすくなり、医師との相談にも役立ちます。

質問例: 「良性結節と悪性結節の違いを教えてください」「acute findings がないとはどういう意味ですか?」「この小さな結節は心配ですか?」「このレポートについて放射線科医に何を聞くべきですか?」

.dcm ファイルを理解する

.dcm ファイルとは?

.dcm ファイル(DICOM ファイル)は、医療画像とそのメタデータを保存するための標準形式です。DICOM は Digital Imaging and Communications in Medicine の略です。

1つの .dcm ファイルには次のような内容が含まれます。

  • 1枚のCTスライス - シリーズの中の単一2D画像
  • 複数スライスまたは3Dボリューム全体 - 複数枚の2D画像が1ファイルに含まれる場合もあります

補足: 1ファイルに含まれるスライス数は施設や装置設定によって異なります。1スライスごとに 1 ファイルの場合もあれば、複数スライスをまとめる場合もあります。

.dcm ファイルにはどんなメタデータが入っていますか?

すべての DICOM ファイルには、画像そのものに加えて、検査と患者に関する重要なメタデータが埋め込まれています。

患者情報

  • 患者名 - 多くは匿名化または一部匿名化されています
  • 患者ID - 医療機関が付与する識別番号
  • 生年月日 - 患者の生年月日
  • 性別 - 生物学的性別

検査情報

  • 検査日時 - 撮影日時
  • 検査記述 - 例: 「CT Chest」「MRI Brain」
  • Study Instance UID - 検査固有の識別子
  • 依頼医 - 撮影を依頼した医師
  • Accession Number - 検査オーダー番号

シリーズ情報

  • シリーズ記述 - 例: 「Axial 5mm」「Coronal Reformat」
  • シリーズ番号 - 検査内での順序
  • モダリティ - CT、MR、XR、US など
  • 画像枚数 - そのシリーズに含まれるスライス数

撮像パラメータ

  • スライス厚 - 各画像の厚み(例: 1mm、5mm)
  • ピクセル間隔 - 画像内のピクセルの実寸
  • 画像位置 - 体内におけるスライスの3D位置
  • 画像方向 - axial、coronal、sagittal など
  • Window/Level - 適切なコントラスト表示設定
  • KVP と mAs - CTで使うX線条件
  • 造影剤情報 - 造影の有無

装置情報

  • メーカー - Siemens、GE、Philips など
  • モデル名 - 装置の機種名
  • ソフトウェアバージョン - 装置ソフトの版
  • 施設名 - 病院や画像センター名

なぜ重要か: これらのメタデータにより、ReadYourLab の AI は画像の文脈を理解し、3Dボリュームを正しく再構成し、より正確な解析を行えます。DICOM フォルダをアップロードすると自動で読み取られます。

DICOMDIR ファイルとは?

DICOMDIR の役割

DICOMDIR は、DICOM フォルダ全体の目次のような索引ファイルです。必須ではありませんが、画像センターによっては同梱されています。

DICOMDIR に含まれるもの

  • フォルダ内の患者、検査、シリーズの階層インデックス
  • 各 .dcm ファイルの保存場所への参照
  • シリーズごとの要約情報(画像枚数、説明など)

DICOMDIR を使う利点

  • 読み込みが速い - すべての .dcm を先に開かなくても構造を把握しやすくなります
  • 整理しやすい - 関連するシリーズを正しくグループ化しやすくなります
  • 複数検査に対応しやすい - 複数日や複数患者のデータがある場合にも整理を助けます

補足: DICOMDIR がなくても問題ありません。ReadYourLab は各 .dcm ファイル内のメタデータを読んで自動的に整理できます。

.dcm ファイル内で CT スライスはどう管理されるか

CT スライスがどのように DICOM に保存されているかを知っておくと、より適切にアップロードできます。

1ファイル1スライス(最も一般的)

多くの場合、1つの .dcm ファイルには 1枚のCTスライス が入っています。典型的なシリーズでは次のようになります。

  • 50〜500 個の .dcm ファイル
  • 各ファイルが体の1断面を表す
  • それらを合わせて1つの3Dボリュームを構成する

例: 胸部CTで 200 枚の .dcm ファイルがあり、胸の上端から下端までを 1mm 間隔で表していることがあります。

1ファイルに複数スライス

一部の装置では、複数枚のスライスを1つの .dcm ファイルにまとめて保存します。

  • 1つの .dcm に 10、50、100 枚以上が含まれることがある
  • 1ファイルは大きくなるが、総ファイル数は少なくなる
  • 同じシリーズのスライスとして格納される

例: 脳CTで 5つの .dcm ファイルがあり、それぞれに 40 スライスずつ入っていれば、合計 200 スライスになります。

解析でなぜ重要なのか

ReadYourLab はどちらの形式にも自動対応します。

  • フォルダ内のすべての .dcm ファイルを読み取る
  • 単一スライス形式でも複数スライス形式でも、各スライスを抽出する
  • スライス位置メタデータを使って3Dボリュームを再構成する
  • メタデータにもとづいてシリーズ単位に整理する

そのため、フォルダ全体 をアップロードすることが重要です。単一画像だけではなく、全スライスがあって初めて正確な3D解析が可能になります。

トラブルシューティング

フォルダアップロードの項目が見当たりません

Chrome、Firefox、Edge、Safari などの新しいブラウザをご利用ください。古いブラウザではフォルダ選択に対応していない場合があります。

ファイルが読み込まれません

ファイル拡張子が .dcm になっているか確認してください。施設によっては別の拡張子を使うこともありますが、.dcm が標準です。

シリーズが正しく表示されません

DICOM メタデータが不完全または破損している可能性があります。医療機関へ再発行を依頼してください。

画像解析を始めますか?

DICOM の仕組みがわかったら、フォルダをアップロードして AI 解析を数分で受け取れます。

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